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日本の電機産業の創造的破壊  新刊 これから出る本

日本の電機産業の創造的破壊

総合電機メーカーの過去から現在までの動向を、それらの経営戦略を含めて詳細にみたうえで、復活の道筋を考える。

著者 中村 吉明
ジャンル 経営
産業
出版年月日 2025/02/28
ISBN 9784881253991
判型・ページ数 4-6・288ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 未刊・予約受付中
 

目次

はじめに

第1章 総合電機メーカーの失われた30年?
 1.高度成長期の日本企業のビジネスモデル―ハードウェア、売り切りモデル
 2.新興国企業の新たなビジネスモデル―単機能、安価のキャッチアップモデル
 3.ハードウェアとサービスを一体化させたビジネスモデル
  (1)リカーリングモデルとは何か?
  (2) iPodとiTunesのリカーリングモデル
 4.製品に徹底的にこだわるリインベンションモデル
  (1)ダイソンの事例
  (2)バルミューダの事例
 5.単機能、安価のユーザーインモデル
 6.総合電機メーカーに迫る新たな展開
  (1)総合電機メーカーを巡る競争地図
  (2)ソフトウェアからハードウェアへ参入する企業
 7.次々と海外企業に買われる日本の電機部門

  コラム:東芝の失敗の本質

第2章 そもそも総合電機メーカーとは何なのか?
1.総合電機メーカーとは?
  (1)総合電機メーカーの過去と現状
  (2)高度成長期の総合電機メーカー
2.規模の経済と範囲の経済を求める企業へ
  (1)規模の経済を求める総合電機メーカー
  (2)範囲の経済を求める総合電機メーカー
3.限界と新たな思考―垂直統合vs水平分業
  (1)垂直統合、水平分業とは何か?
  (2)直統統合、水平分業の代表例
4.選択と集中
  (1)選択と集中という考え方の原点
  (2)シャープの選択と集中
  (3)イーストマン・コダックの選択と集中
  (4)富士フイルムの多角化
  (5)選択と集中と多角化の弊害と示唆
5.それでも総合電機メーカーにこだわるか?

  コラム:セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズの夢

第3章 総合電機メーカーの家電戦略はどうあるべきか? ― AI、IoTの流行のはざまで
 1.家電の現在価値
 2.総合電機メーカーにとっての家電の位置づけ
 3.「個」の価値を磨き上げる家電
  (1)消費者が魅力を感じる家電
  (2)社会に許容される家電
  (3)家電の適正価格とは
  (4)サービスとしての家電
 4.つながる家電
  (1)つながる家電の実例―ヘルシオデリ
  (2)つながる家電の戦略
  (3)パナソニックβの試みと発展的解消

  コラム:生成AI

第4章 総合電機メーカーの葛藤―ニュービジネスの創成
 1.ソニーはいかにして新事業を創成しようとしているのか
  (1)SAPというソニーの新事業創成プログラム
  (2)社内の新事業創出を企図するSAPのプロセス
  (3)SAPの優位点は何か
  (4)小ぶりだが確実に成果をあげたSAP
  (5)本当に大きな成果は出せるのか
  (6)SSAPへの移行
  (7)SSAPの今後
 2.パナソニックはいかにして新事業を創成しようとしているのか
  (1)ゲーム・チェンジャー・カタパルトという新事業創出プログラム
  (2)毎年度、新規事業のシーズを発掘するゲーム・チェンジャー・カタパルトのプロセス
  (3)ゲーム・チェンジャー・カタパルトのパーパスを改めて考える
  (4)成果は何か、自問するゲーム・チェンジャー・カタパルト
  (5)ゲーム・チェンジャー・カタパルトの今後
 3.2社の動きをどう見るか
  
  コラム:デジタルトランスフォーメーションとDtoC

第5章 総合電機メーカーの葛藤―新規事業への参入
 1.ソニーの自動車産業への参入
  (1)ソニーの遺伝子
  (2)自動車産業の構造変化
  (3)当初、ソニーが自動車産業への参入を明言しなかった理由
  (4)ソニーは、なぜ、自動車産業に参入したのか
  (5)今後のソニーとホンダの協業の行方
 2. EV車載電池と総合電機メーカー
  (1)EVへ向かう各国の動き
  (2)EV車載電池の最近の動向
  (3)今後の車載電池
  (4)車載電池における総合電機メーカーの役割
  
  コラム:日産の失敗の本質

第6章 総合電機メーカーの葛藤―構造改革
 1.主要総合電機メーカーの構造改革
  (1)日立製作所の再生
  (2)ソニーの再生
  (3)パナソニックの苦闘と打開策
  (4)なぜ機構改革が困難か
 2.合併と買収という方法
  (1)CVCとM&A、VCとの違い
  (2)VCの現状と将来性

  コラム:日本で新規事業が育たない理由

第7章 なぜ生え抜き経営者は会社を救えないか―ガバナンスを巡って
 1.生え抜き社長は是か非か
  (1)ソニーのケース
  (2)日産のケース
  (3)シャープのケース
  (4)日立製作所のケース
  (5)生え抜き社長か外部人材社長か
 2.創業家の社長は是か非か
  (1)日本の同族会社について
  (2)同族企業の今後の方向性
 3.日本型雇用システムの柔軟化
  (1)終身雇用と雇用の流動化
  (2)増加するカムバック採用を許容する企業

  コラム:CSRとCSVとSDGs

第8章 総合電機メーカーの未来
 1.予期せぬ新型コロナウイルス感染拡大の波
 2.アフターコロナの処方箋
  (1)サプライチェーンをどう考えるか?
  (2)新しい生活様式に適合した製品・サービスと制度とは
 3.アフターコロナで変わるべきもの
  (1)デジタルトランスフォーメーション(DX)による企業変革
  (2)株主資本主義からステークホルダー型資本主義へ
  (3)コロナショックを契機とした規制緩和
 4.アフターコロナの総合電機メーカー
  (1)アフターコロナの総合電機メーカーのBtoB、BtoC
  (2)アフターコロナの総合電機メーカーの留意事項

おわりに

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内容説明

総合電機メーカーの過去から現在までの動向を、それらの経営戦略を含めて詳細にみたうえで、復活の道筋を考える。

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