目次
はじめに 田中正敬
Ⅰ 人間と災害
第1章 「災害」と「技術」 伊吹克己
1.はじめに:「災害」から「技術」へ
2.「技術」の本質
3.技術一般と現代技術
4.自然とピュシス
5.例示とその意味
6.Ereignisについて
7.存在に立ち去られていること Seinsverlassenheit
8.結論:「技術」から「災害」へ
第2章 日本中・近世における災害対応と「記憶」の形象化 湯浅治久
―駿河国「大平年代記」を中心として
1.はじめに
2.中世における災害と災害対応
3.中世災害と年代記
4.沼津市大平地区の災害と災害碑について
5.中世大平郷と「大平年代記」について
6.中世大平郷の開発と災害対応
7.近世大平村の災害対応と「大平年代記」
8.おわりにかえて
Ⅱ 自然災害の記録と記憶
第3章 マニラにおける19世紀後半の台風時の気象変化と
強雨降水特性の長期変化 赤坂郁美
1.はじめに
2.20世紀以前のフィリピンにおける台風の記録
3.マニラにおける降水の季節変化と強雨の長期変化傾向
4.おわりに
第4章 昭和初期の疫癘 永島剛
―川崎における赤痢流行を中心として
1.災害としての疫病
2.疫病の歴史研究
3.近代日本の消化器感染症流行
4.1935年川崎市における赤痢流行
5.おわりに
第5章 アルメニア・スピタク地震の復興・生活再建の諸層 大矢根淳
―「仮の住処」と「終の棲家」をめぐって
1.はじめに:アルメニアから/への思い
2.アルメニア・スピタク地震の被災・復興概況
3.生活再建事例
4.仮設住宅の諸相
5.むすびにかえて:「仮の住処」と「終の棲家」
Ⅲ 人災としての戦争とその「記憶」
第6章 罹災資料としての陶瓷器 高島裕之
―古琉球のグスク出土青花罐は何を語るか
1.はじめに
2.被熱した陶瓷器
3.久米島具志川城跡出土の元様式青花瓷
4.古琉球のグスクでの青花罐の廃棄状況
5.おわりに
第7章 アイルランドとスペイン内戦 堀江洋文
1.はじめに
2.アイルランド旅団の召集
3.イベリア半島のオダフィとアイルランド旅団
4.フランク・ライアンの謎
5.おわりに
第8章 スペイン内戦と子供たち 砂山充子
―バスクからイギリスに渡った子供たちを中心に
1.はじめに
2.スペイン内戦と子供たちの疎開
3.スペイン内戦とイギリス
4.ハバナ号でサウサンプトンへ
5.イギリスでの生活
6.スペインへの帰国
7.結びにかえて:記憶を残す BC37の活動
おわりに 伊吹克己
Ⅰ 人間と災害
第1章 「災害」と「技術」 伊吹克己
1.はじめに:「災害」から「技術」へ
2.「技術」の本質
3.技術一般と現代技術
4.自然とピュシス
5.例示とその意味
6.Ereignisについて
7.存在に立ち去られていること Seinsverlassenheit
8.結論:「技術」から「災害」へ
第2章 日本中・近世における災害対応と「記憶」の形象化 湯浅治久
―駿河国「大平年代記」を中心として
1.はじめに
2.中世における災害と災害対応
3.中世災害と年代記
4.沼津市大平地区の災害と災害碑について
5.中世大平郷と「大平年代記」について
6.中世大平郷の開発と災害対応
7.近世大平村の災害対応と「大平年代記」
8.おわりにかえて
Ⅱ 自然災害の記録と記憶
第3章 マニラにおける19世紀後半の台風時の気象変化と
強雨降水特性の長期変化 赤坂郁美
1.はじめに
2.20世紀以前のフィリピンにおける台風の記録
3.マニラにおける降水の季節変化と強雨の長期変化傾向
4.おわりに
第4章 昭和初期の疫癘 永島剛
―川崎における赤痢流行を中心として
1.災害としての疫病
2.疫病の歴史研究
3.近代日本の消化器感染症流行
4.1935年川崎市における赤痢流行
5.おわりに
第5章 アルメニア・スピタク地震の復興・生活再建の諸層 大矢根淳
―「仮の住処」と「終の棲家」をめぐって
1.はじめに:アルメニアから/への思い
2.アルメニア・スピタク地震の被災・復興概況
3.生活再建事例
4.仮設住宅の諸相
5.むすびにかえて:「仮の住処」と「終の棲家」
Ⅲ 人災としての戦争とその「記憶」
第6章 罹災資料としての陶瓷器 高島裕之
―古琉球のグスク出土青花罐は何を語るか
1.はじめに
2.被熱した陶瓷器
3.久米島具志川城跡出土の元様式青花瓷
4.古琉球のグスクでの青花罐の廃棄状況
5.おわりに
第7章 アイルランドとスペイン内戦 堀江洋文
1.はじめに
2.アイルランド旅団の召集
3.イベリア半島のオダフィとアイルランド旅団
4.フランク・ライアンの謎
5.おわりに
第8章 スペイン内戦と子供たち 砂山充子
―バスクからイギリスに渡った子供たちを中心に
1.はじめに
2.スペイン内戦と子供たちの疎開
3.スペイン内戦とイギリス
4.ハバナ号でサウサンプトンへ
5.イギリスでの生活
6.スペインへの帰国
7.結びにかえて:記憶を残す BC37の活動
おわりに 伊吹克己
内容説明
地震や戦争など繰り返される災害を人間はいかに認識してきたのか、その概念や歴史的過程を、より長い時間軸の中で描き論証する。
考古学、自然地理学、哲学、歴史学と多岐にわたる専門家の論考を集めた好著。
考古学、自然地理学、哲学、歴史学と多岐にわたる専門家の論考を集めた好著。