目次
序論
第一章 神林長平の作家性と作品の構造分析
~『アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風』と『ぼくらは都市を愛していた』~
一 神林長平について
二 『アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風』
三 『ぼくらは都市を愛していた』
第二章 登場人物の自律性
~『アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風』のメタフィクション性
一 テクスト化される意識
二 神的存在に示す人間の自律性
三 登場人物の自律性
四 「登場人物の自律性」の問題
第三章 PABという人格像
~「兎の夢」と『帝王の殻』におけるコミュニケーションの代理人としての人格複製機械
一 PABの存在する社会
二 「兎の夢」におけるPAB
三 『帝王の殻』におけるPAB
四 遠隔コミュニケーションにおける代理人
第四章 コミュニケーション空間としてのインターネット
一 無価値な言説空間 ~「自・我・像」における否定的な視点~
二 可能性を秘めた人類の集合意識 ~「いま集合的無意識を、」における評価の反転~
三 現実の拡張と適応する身体 ~『だれの息子でもない』における独自の視点の展開~
四 新たなるコミュニケーションの場
第五章 雪風再考
一 読み替えにより見出されるコミュニケーションモデル ~『戦闘妖精・雪風』~
二 コミュニケーションモデルの解体 ~『グッドラック 戦闘妖精・雪風』~
三 コミュニケーションモデルの反転とコミュニケーション主体としての在り方
~『アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風』~
四 コミュニケーションにおける意識の役割
第六章 意識とは何か ~『ぼくらは都市を愛していた』における意識の在り方~
一 観念的な生を保証する都市空間
二 意識野、<都市>、インターネットという言語世界
三 意識主体の在り方
四 多層的な虚構の生
結論
第一章 神林長平の作家性と作品の構造分析
~『アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風』と『ぼくらは都市を愛していた』~
一 神林長平について
二 『アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風』
三 『ぼくらは都市を愛していた』
第二章 登場人物の自律性
~『アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風』のメタフィクション性
一 テクスト化される意識
二 神的存在に示す人間の自律性
三 登場人物の自律性
四 「登場人物の自律性」の問題
第三章 PABという人格像
~「兎の夢」と『帝王の殻』におけるコミュニケーションの代理人としての人格複製機械
一 PABの存在する社会
二 「兎の夢」におけるPAB
三 『帝王の殻』におけるPAB
四 遠隔コミュニケーションにおける代理人
第四章 コミュニケーション空間としてのインターネット
一 無価値な言説空間 ~「自・我・像」における否定的な視点~
二 可能性を秘めた人類の集合意識 ~「いま集合的無意識を、」における評価の反転~
三 現実の拡張と適応する身体 ~『だれの息子でもない』における独自の視点の展開~
四 新たなるコミュニケーションの場
第五章 雪風再考
一 読み替えにより見出されるコミュニケーションモデル ~『戦闘妖精・雪風』~
二 コミュニケーションモデルの解体 ~『グッドラック 戦闘妖精・雪風』~
三 コミュニケーションモデルの反転とコミュニケーション主体としての在り方
~『アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風』~
四 コミュニケーションにおける意識の役割
第六章 意識とは何か ~『ぼくらは都市を愛していた』における意識の在り方~
一 観念的な生を保証する都市空間
二 意識野、<都市>、インターネットという言語世界
三 意識主体の在り方
四 多層的な虚構の生
結論
内容説明
日本SF界を代表する一人である神林長平の作家論。従来取り上げられている「機械」「言葉」といった作品モチーフからの視点ではなく、「コミュニケーション」と「意識」を主題にして、神林作品を読み解いていく。