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雇用と生活の転換

日本社会の構造変化を踏まえて

目次

はじめに

第1章 グローバル資本主義下の「生活」と「労働」 
     ―日本とドイツの比較を中心として  町田俊彦
 1 グローバル資本主義と「生活」・「労働」条件の不安定化・悪化
 2 「輸出主導型成長」最優先の日本と「輸出主導型成長」・「安定的生活」の両立を目指すドイツ
 3 グローバル資本主義下のドイツと日本の「生活」と「労働」

第2章 日本経済の現状と雇用問題  宮嵜晃臣
 1 劣化が進む日本の雇用環境
 2 IT/グローバル資本主義化進展の日本経済への影響
 3 リーマンショック後の雇用の現状と規制改革

第3章 働く・働けない・働かない  高橋祐吉
 1 はじめに
 2 「働く」ということ―仕事、職業、雇用
 3 支払われて「「働く」こと―ペイドワークの世界
 4 雇われないで「働く」こと―個人請負の世界
 5 雇われて「働く」こと―非正規雇用者の世界
 6 「働けない」こと―失業者の世界
 7 「働かない」こと―非労働の世界
 8 まとめにかえて

第4章 日本のワーク・ライフ・バランスの実情 
     ―2007年以降の動向  鈴木奈穂美
 1 ワーク・ライフ・バランスに対する関心の高まり
 2 人口減少時代の労働力確保
 3 非正規雇用者の拡大がもたらした「雇用劣化」
 4 各自が望む「生活」の実現を阻む障壁
 5 ワーク・ライフ・バランス支援施策の充実がもたらした効果
 6 今後のワーク・ライフ・バランスの推進に求められる視点

第5章 労働と生活にとっての「安定」とは何か 
     ―貧困を捉える視覚としての「移動」を考える  小池隆生
 1 はじめに
 2 貧困研究における「移動」
 3 「移動」が象徴する現代社会の流動性
 4 おわりに

第6章 「G企業」時代における労働政策と労働組合  兵頭淳史
 1 J企業からG企業へ
 2 労働法制による規制強化の意義と限界
 3 企業別労働組合と産業別労働組合
 4 労働市場規制のために
 5 企業横断的な労働組合運動の前提
 6 職場における共同性の回復へ向けて―むすびにかえて

第7章 協同組合と社会経済運動 
     ―地域生活圏の接着剤  内山哲朗
 1 はじめに
 2 国連2012国際協同組合年と協同組合憲章草案
 3 社会的混合経済システムと社会セクター
 4 協同組合運動と地域生活圏
 5 おわりに

あとがき

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内容説明

震災後の経済動向における、深刻な雇用問題とワークライフバランスに焦点を当てて分析・考察する。 過酷な労務管理をする企業の実態や、労組や生協の重要な役割について明らかにし、人間らしい労働と生活を考えていく。

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