目次
序 章
第一章 自意識と隠遁
一 隠遁の端緒 ― 世俗世界への対自化
ニ 世俗世界を対自化する意識自身への対自化
三 自意識の自己自身への問い及び問われるべき自意識の生起
四 絶望としての自意識 ― 夢想の生起と自己の根拠への問いの生起
五 問いの解決の方途としての隠遁 ― 隠遁一般について
六 根拠への問いの絶対的解決としての絶対的認識
七 仏の絶対知へのなぞりとしての隠遁
八 根拠としての幻境世界と存在の境域
第二章 自意識と絶対知
一 絶対知の内実
二 初源の自己意識へのなぞり
三 絶対知の円環へのなぞり
第三章 能因へのなぞり ―「白河の関」を中心に
一 能因をなぞる歌枕の地への旅
二 能因と歌枕の地
三 「白河の関」における〔初源の自己意識をなぞる〕能因の自意識へのなぞり
四 絶対知へのなぞりとしての〔初源への〕対自化の重層的連結
五 絶対知へのなぞりとしての〔対自化の重層的連結への〕対自表現の重層化
第四章 本地垂迹
一 大日如来とアマテラス
二 現今の本地垂迹と原初の「岩戸」開き
三 本地垂迹という意匠
四 仏と神との交渉
五 仏の絶対知の観念の内実の様相としての本地垂迹
六 現今における仏の絶対知による神の包摂
第五章 菩薩
一 菩薩観念の一般的内容
二 隠遁者としての菩薩
三 絶対知の絶対実現に向かう自己自身の意志としての菩薩の誓願
四 菩薩の意志の働きによる自己と相似した衆生の救済
五 他在としての菩薩の取り込み
第六章 普賢菩薩
一 究極の菩薩
二 「普賢菩薩」へのなぞりを介した現今の一回性への投企
三 「楊梅」の「にほひ」と「紫蘭」の「色」
四 絶対知の絶対実現の近接としての「楊梅」の「にほひ」
五 絶対知の絶対実現の予兆としての「紫蘭」の「色」
六 「色」の現れを捉える絶対知としての「心」の様相
七 絶対知に極限的に近似した「普賢菩薩」の純粋な意識へのなぞり
八 「普賢菩薩」へのなぞりを介した根拠の解明
九 「普賢菩薩」への対自化の重層
十 絶対知の絶対実現の瞬間
終 章
一 絶対知と諸観念
二 絶対知と対自化の重層表現
三 表現世界における相似形の重層構造
四 自意識の行方
あとがき
第一章 自意識と隠遁
一 隠遁の端緒 ― 世俗世界への対自化
ニ 世俗世界を対自化する意識自身への対自化
三 自意識の自己自身への問い及び問われるべき自意識の生起
四 絶望としての自意識 ― 夢想の生起と自己の根拠への問いの生起
五 問いの解決の方途としての隠遁 ― 隠遁一般について
六 根拠への問いの絶対的解決としての絶対的認識
七 仏の絶対知へのなぞりとしての隠遁
八 根拠としての幻境世界と存在の境域
第二章 自意識と絶対知
一 絶対知の内実
二 初源の自己意識へのなぞり
三 絶対知の円環へのなぞり
第三章 能因へのなぞり ―「白河の関」を中心に
一 能因をなぞる歌枕の地への旅
二 能因と歌枕の地
三 「白河の関」における〔初源の自己意識をなぞる〕能因の自意識へのなぞり
四 絶対知へのなぞりとしての〔初源への〕対自化の重層的連結
五 絶対知へのなぞりとしての〔対自化の重層的連結への〕対自表現の重層化
第四章 本地垂迹
一 大日如来とアマテラス
二 現今の本地垂迹と原初の「岩戸」開き
三 本地垂迹という意匠
四 仏と神との交渉
五 仏の絶対知の観念の内実の様相としての本地垂迹
六 現今における仏の絶対知による神の包摂
第五章 菩薩
一 菩薩観念の一般的内容
二 隠遁者としての菩薩
三 絶対知の絶対実現に向かう自己自身の意志としての菩薩の誓願
四 菩薩の意志の働きによる自己と相似した衆生の救済
五 他在としての菩薩の取り込み
第六章 普賢菩薩
一 究極の菩薩
二 「普賢菩薩」へのなぞりを介した現今の一回性への投企
三 「楊梅」の「にほひ」と「紫蘭」の「色」
四 絶対知の絶対実現の近接としての「楊梅」の「にほひ」
五 絶対知の絶対実現の予兆としての「紫蘭」の「色」
六 「色」の現れを捉える絶対知としての「心」の様相
七 絶対知に極限的に近似した「普賢菩薩」の純粋な意識へのなぞり
八 「普賢菩薩」へのなぞりを介した根拠の解明
九 「普賢菩薩」への対自化の重層
十 絶対知の絶対実現の瞬間
終 章
一 絶対知と諸観念
二 絶対知と対自化の重層表現
三 表現世界における相似形の重層構造
四 自意識の行方
あとがき
内容説明
西行の思想を主体内部に即しつつ、その輪郭に関する搦め手からの概念的構築を試みる。そうして倫理思想史としてのあるべき辿りの実質が俯瞰されるのである。自意識と混沌、本地垂迹、普賢菩薩、など。